Cocoro Care for Children(任意団体)プロデュースによる福島県 飯館村小中学校開校コンサートに出演しました
日時:2012年9月6日
飯舘村は2011年3月東日本大震災以降間もなく、東京電力福島第一原子力発電所事故により全村避難を余儀なくされ、その村民のうち約8割程度が、村が準備した福島市に点在する避難先で避難生活を送っています。小学校、中学校ともに福島市飯野町のご厚意で既存の学校に寄宿し学校生活を送っていましたが、2012年4月に小学校が、次いで8月27日の第二学期開始時に中学校が開校しました。念願の“自分たちの学校”です。
梯剛之さんは、飯舘村で心のケア活動を行っている医師たちによる任意団体CCC(Cocoro Care for Children※)からの要請で開校記念演奏を行いました。
演奏曲は ドビュッシー 水の反映、運動 とショパン ノクターン第1番、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ。梯さんも生徒さんたちの心や想いに寄り添うというCCCの目的を理解し、自らも同年5月に実施した三陸を中心とした復興支援演奏ツアーでの経験を踏まえ、少しでも生徒さんと近づき、クラシックが楽しめるよう、曲の解説をしながら演奏。最後の華麗なる大ポロネーズの前にはショパンが祖国の復活を願い、熱い思いで作曲したことを語り、飯舘村の復活を願う想いを届けました。
梯さんの、生後一ヶ月で光を失い、それでも絶望することなく、音楽を極める道に進み世界的に認められる音楽家となった姿を間近で見聞きすることで、生徒さんたちが前向きに生きる希望や勇気を感じてくれたら、とのCCCの想いと、演奏を通じて生徒さんの心に何かを感じてもらう、という協力の意味が達成され、村側からも感謝の言葉をいただいています。