小松市今江小学校でダヴィッド氏とデュオで演奏をしました
日時:2014年12月15日
場所:石川県小松市今江町 小松市立今江小学校講堂
<演奏曲>
ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第8番1楽章
ドビュッシー 月の光
パガニーニ カンタービレ
ブラームス ハンガリアンダンス
ドボルジャーク ユモレスク
クライスラー 美しきロスマリン
小松市立今江小学校で、全校生徒約320名を前に演奏をしました。今回は、子供に伝えるクラシック活動では初めてのヴァイオリンのヴォルフガング・ダヴィッドさんとのデュオ演奏です。
今江小学校は、平成25年に創立140周年を迎えた伝統のある小学校です。演奏に使用されたピアノは、大変古いもので、今は生産されていない小野ピアノ製のホルーゲルでした。これは、80年ほど前に今江小学校に寄贈されたもので、外見はその古さから一部塗装がはがれおち、鍵盤の高さは現在の一般のピアノよりも5センチほど低い特殊なピアノです。梯さんの演奏に支障を来すのではないかととても心配しましたが、梯さんにご理解をいただき、また、入念な調律をしていただいたおかげで素朴で味わい深い音色がよみがえり、梯さんの素晴らしい演奏がさらにピアノの音色を高めていました。
ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第8番から始まった演奏会は、梯さんとダヴィッドさんの息の合った演奏に生徒たちもすっかり引き込まれ、まだ小さな低学年の子どもたちも真剣に聴き入っている様子でした。
曲の合間のトークでは、ダヴィッドさんがドイツ語を話されるので、梯さんに通訳をしていただきました。梯さんには、お二人での演奏とトークに加えてドイツ語の通訳までもと、一人で3役をこなしていただき、とても大変だったと思いますが、子どもたちからの質問タイムではご自分から質問のリクエストをなさったりもし、時間は和やかに過ぎていきました。
最後は、今江小学校の12月の生徒合唱曲の「BELIEVE」を、梯さんと当日初見で弾いて下さったダヴィッドさんの演奏に合わせて生徒たちが合唱をしました。お二人の演奏と1年生から6年生までの生徒たちが一体となり、歌は講堂いっぱいに響き渡って将に感動の時でした。この貴重な体験をした子どもたちが、いつかそれを思い出し、自身の未来に少しでも活かすときが来ることを願っています。
この活動は、地元テレビ局・北陸放送(TBS系列)の当日のニュース番組やテレビ小松でも紹介されました。