子どもに伝えるクラシックとは

“子どもに伝えるクラシック” は、ピアニスト梯剛之がその演奏を通じ、日本国内外の子どもたちにクラシック音楽の素晴らしさを伝え、こころ豊かに育って欲しいと希う強い気持ちから設立した非営利活動任意団体です。

理念

梯剛之が演奏するピアノ曲を中心としたクラシック音楽を媒介とし、子どもたちの情操教育に寄与するとともに、身体に障害を持った方々や様々な災禍に傷ついた方々へのこころの支援を行います。

具体的活動

  • 国内外の学校、被災地など、本団体の理念に基づいたご要望を基に、梯剛之本人による演奏活動を行います。
    本人のピアノ演奏や演奏地での対話から、目の当たりにする本人の在りようは子ども達を含め同じ社会に生きる者として勇気や感動を生み、子供たちの健全な成長の一助となることでしょう。
  • 既に制作したDVD(モーツァルト編、シューベルト編、ベートーヴェン編の3部作)を、改めてご希望の学校に寄付し、音楽及び情操教育の推進を図る一助としていただきます。
    梯剛之の演奏と、作曲者の魂に触れようと作曲者ゆかりの地を訪問しつつ解説する姿は、楽曲の魅力を発見するよすがとなることでしょう。
  • 身体に障害を持つ方々や、2011年に発生した東日本大震災を一つの例として、様々な災禍に傷ついた被災者、被害者の方々にも心を寄せ、梯剛之の演奏と対話を通して心の支援をして行きたいと願っています。

ご挨拶

任意団体「子どもに伝えるクラシック」代表
梯 剛之

皆様、こんにちは。梯剛之です。
この度、任意団体"子どもに伝えるクラシック"を設立しました。子どもたちのみならず、たくさんの方々に音楽の素晴らしさを伝えたいという思いからです。

今までの半生を振り返ってみますと沢山の方々の助力でここまで来れたということを痛感しています。これからは、感謝の気持ちを込めて社会に貢献して行きたいと思っています。

私は生後1ヶ月で眼の小児癌のため光を失い、目が見えるということがどういうことかわからない道を歩いて来ました。しかし、つらい治療で怯える僕のかたわらには常に音楽がありました。大人に対しては警戒心の強かった僕ですが、同年代の子供たちが砂場で遊んでいる声を聞くと、すごく喜んでいました。それを見た母が子供たちの輪に入れさせたいと、自然と共に育てることをモットーの保育園に入れ、そして小学校も地域の小学校に入りました。皆と一緒に運動をやったり田んぼを裸足で歩いたりしました。今でも音楽の中に、子供の時に経験した自然とのふれあいを感じています。中学校は音楽大学附属中学校に進みたいと望みましたが、どこも僕のような全盲生には門を閉ざしていました。結果としてオーストリアに渡り、ウィーン音楽大学の準備科で勉強をする事になりました。試練に満ちた外国での生活を開始して10ヶ月を経た頃、再び病魔が襲いかかって来ました。温存していた左の眼球に癌が再発して摘出手術を行いました。死の恐怖に怯えた時期でもあります。

その事は同時に、これまで当たり前のように与えられてきたもの…生きることも、音楽も、決して当たり前のことではなかったことに気づくことでもありました。その時ピアノをまた弾きたいという、強い渇望にも似た想いが湧きあがって来ました。アルフレッド・コルトーというフランスのピアニストの音をCDで聴いた事がそのきっかけでした。その後、さまざまな国際コンクールで優勝、入賞を果たすと、メディアに取り上げられることも多くなり、それと同時に自分の想いを形にすることが出来る機会も増えました。国内外の小児癌に苦しむ子供たちへ向けたチャリティーコンサートをはじめとして、自然災害の被災地など様々な形で苦しむ方々に近づく機会が多くなりました。小学校の道徳の副読本で僕のことが取り上げられて、沢山の子供たちから手紙をいただいたりするようにもなりました。

またそうするほどに、音楽を通じて、生きていることの素晴らしさや勇気を、たくさんの人に感じてもらえたら…という思い、日本からのニュースでいじめにより自殺する子供たちの話しを聞くにつけ、音楽の力で少しでも子供たちの心を救うことが出来ないだろうか・・という想いがとても強くなってきました。すると有難いことにこの想いが形になる機会を得たのです。

2004年、それを理解してくださる沢山の方々のご協力、ご支援を得て、この任意団体の前身となる「梯剛之DVDプロジェクト 子供に伝えるクラシックDVD制作委員会」が組成されました。制作委員会の方々と幾多の苦労を共にして、以下の三部作が制作されました。自分が学び育ったウィーンで同じ空気を吸った作曲家たち、モーツァルト、シューベルト、ベートーヴェンの音楽とその背景を自ら紹介するDVD三部作を制作し、全国24,000の小学校・特別支援学校に寄贈して沢山の子供たちに聴いていただきました。

そのプロジェクトはここで完結、解散しましたが、2013年夏、その趣旨を引き継ぐとともに冒頭に掲げた大志実現に向けて、新たにこの団体を設立しました。
今後は日本のみならず世界の子供たちや被災地の方々に、直接自分の演奏と解説や自分の経験を語ることで、平和であることの意義、生きることの意味を考えるきっかけともなるような、音楽の持つ魅力や力を、もっと身近で発見出来るよう、この活動を続けて行きたいと考えています。

この活動にご賛同、ご支援いただけましたら幸いです。
皆様の平和な日々を願いつつ。

平成26年5月吉日

組織概要

団体名

非営利活動任意団体 子どもに伝えるクラシック
英文名:(classic for children)

所在地

〒226-0016
横浜市緑区霞ヶ丘4-1-8-102
TEL: 045-922-4111
FAX: 045-922-9266

設立年月

2013年7月

事業内容

梯剛之によるピアノ演奏を中心としたクラシック音楽を媒介として下記の3つの事業を推進します

  1. 日本国内外における小中高等学校、特別支援学校生徒を対象とした、子どもたちへの芸術の振興、および健全な成長に寄与する事業
  2. 日本国内外における災害被災地の被災者への支援に寄与する事業
  3. 日本国内外における心身に障害を抱える子どもたちおよび関係者への、こころのケアに寄与する事業

役員・委員

代表 梯 剛之 (ピアニスト)
副代表 梯 孝則 (ビオラ奏者 元NHK交響楽団)
運営委員 加藤 秀明 (米沢信用金庫 理事長)
運営委員 星田 啓子 (団体役員)
運営委員 山中 重夫 (元パナソニック)
運営委員 上海道 竹重 (ピアノ調律師)
運営委員 上海道 洋子 (ピアノ教諭)
運営委員 稲田 俊介 (ピアニスト、東京音楽院ディレクター)

これまでの歩み・沿革

前身は梯剛之の願いから発足した「子供に伝えるクラシックDVD制作委員会」プロジェクト(2005年10月~2013年3月)で、各界からのご協力をいただき、梯剛之自身の演奏と語りによる楽曲と作曲家を紹介するDVDを制作、日本全国の小学校および特別学校24,000校に無償配布をした団体です。制作委員会は既に目的を達し2013年に解散しましたが、同年、制作委員会の残金・物品(DVD、書籍他)を引き継ぎ、任意団体“子どもに伝えるクラシック”を設立、形を変え活動を継承しました。